カリタスジャパン公式サイト
 


カリタスチリ事務局長ロレンソ・フィゲロア氏とのインタビューから



カリタスから提供された仮設住居(C) Caritas Chile
一番大変だったことは何ですか?
 この地震は、1,300万人が住むバルパライソからアラウカニアまでの広範な地域に影響を与えました。200万人が直接的に被災しました。被害状況を把握し、被災者を特定するのが難しかったです。
 カリタスはまず水、食糧、衣類、シェルター、衛生用品などの配給を行い、また人々の精神的な支えともなりました。私たちは、最も弱い立場にある21万世帯100万人以上へ支援を行いました。
250の小教区と1,500の教会のネットワークで、誰よりも早く人々に支援の手を差し伸べることができたのです。
 現在悩んでいることは、どうすれば世界が被災者たちのことを忘れないか、被災者への連帯と希望をいかに確実に継続していけるかです。

震災から半年後の人々の様子はどうですか?

 半年経っても状況は厳しく、人々は多くの支援を必要としています。
 南部では今でも中度から強度の余震があります。人々は普通の生活に戻りましたが、また別の地震が起こるのではないかと怯えています。北部では、専門家による大地震の予測があり、余震がある度により強い恐怖感を覚えています。
 カリタスは、地震で家を失った人たちの越冬について非常に懸念しています。4万戸の仮設住居が建てられましたが、現地は寒く、雨や風、雪も降ります。そのような状況で援助に頼って生きている家族は、雨漏りや壊れた屋根に我慢しながらの生活です。
 キャンプの衛生状態はあまりよくありません。また、病院が損壊したため、病気になってもすぐに処置を受けることができるとも限りません。復興計画が描けていないこと、そして復興にどのくらいの時間がかかるのかが分からないことに、人々はストレスを感じています。

現在のカリタスチリの支援は?
 現在は復興支援に焦点を当てています。住宅建設の指導と、人々の尊厳を取り戻す支援を行っています。チリでは今、冬なので、暖房器具なども支援しています。
 震災で失ってしまった仕事に必要な道具などを買えるように、家族の経済活動支援も行っています。家族がより自立していけるためのサポートです。それぞれのコミュニティの個別のニーズに、私たちのプログラムを合わせていくのに苦労しています。

震災後の、国際カリタスのネットワークからの支援はどうでしたか?
 国際カリタスはスタッフ、資金、技術的援助、外部からの援助獲得など様々な面で非常に大きな連帯を示してくれました。支援の現場で、私たちは一人ではないと感じることができました。
 震災後一週間のうちに、国際カリタスの災害担当者が私たちのもとへ駆け付け、現場での活動を手助けしてくれました。そのおかげで、3月に9,364,667ユーロの緊急援助申請を作り上げることができました。寄せられた支援金のおかげで、災害直後の緊急援助と現在の復興プログラムを進めることができています。カリタスファミリーの支援がなければ、多くの家族に助けと希望を与えた私たちの支援活動は不可能だったでしょう。
 


チリ地震被災者への募金受付は、6月30日をもって終了させていただきました。
皆様のあたたかいご支援ありがとうございました。


カリタスチリは教区カリタスとの連携の下、数回の現地視察を行い、改めて今回の地震の被害の甚大さとニーズの大きさを認識しています。とはいえ、カリタスチリの支援(食糧と日用品)は、教会のネットワークにより隅々の村にまで行き届いています。今後は、公的機関、民間、市民社会も支援に入っていない、最も脆弱なコミュニティを対象に、住宅再建(建物の修復、再建への公的補助の情報提供)、家計の回復(生計活動に必要な道具などの提供、小規模起業のサポート、公的機関とつながるためのコミュニティ組織の形成)、包括的な復興プロジェクト(心理サポート、支援ネットワーク強化、人々の役割調整、関係する政策に影響を与えられるような人々の能力強化)を通したコミュニティ開発を中心として支援を行います。また、今年の冬には、被災者が冬を越すための緊急人道援助も実施する予定です。
 


巨大な地震から1カ月、被災した20万世帯へカリタスから必要な支援が届きました。2月27日コンセプシオン近郊を襲ったM8.8の大地震は、津波を引き起こし、200万人が被災しました。国際カリタスは各国カリタスに対し、被災者への食糧、衛生セット、シェルター支援のため、880万USドル(8億円)の緊急アピールを出し、カリタスジャパンは緊急支援第一弾として、1,850,800円を拠出しました。カリタスチリは国内の教区カリタスとの連携を通して、被災者に物的、社会的、心理的、精神的な支援を行っています。
カリタスの支援するタルカのキャンプ
(C) Katie Orlinsky/カリタス

カリタスチリは、被害のひどかった教区で「体験を分かち合う会」を開催し、60人が参加しました。会では、コミュニティにおける自分の役割を理解するため、参加者はそれぞれの被災体験や震災後のボランティア体験などを聞き、また緊急支援の過程やこの災害の意味、そして苦しい状況について話し合いました。参加者はこの会を通じて、苦痛とともに、希望を見出していました。
 


今回の地震では、家屋200万戸が損壊しました(特に村落部に多い、現地の伝統的な造りの家屋は70%が倒壊)。校舎の損壊から、6万6千人の学童が通学できず、また、70のクリニックや保健所も被害を受け、25万5千人が医療サービスへのアクセスを失ったと報告されています。各自治体の発表によると(3月5日現在)、19万人が必要な食糧を、76万人が飲料水を手に入れることができていません。最優先事項は、衛生的な環境、シェルター(住まい)、水、食糧です。

カリタスチリは、 被害状況確認と支援の方向付け決定のため、被災地の社会司牧担当および常任担当司教と協議しました。カリタスは国連人道問題調整事務所(OCHA)や他の関係機関とも連携し、被災地復興の重要な担い手として引き続き活動していきます。これまでに食糧1600トンおよび日用品250トンを104,000世帯52万人に配布しました。

現場レベルでは教区カリタスが、強固なネットワークを活かし、相互にコミュニケーションを取りながら今後の支援について検討しています。食糧、シェルター、生計手段回復、心理ケアやコミュニティ活性化などの社会支援が優先的支援として挙げられています。
 

 

2010年3月4日

カリタスジャパン責任司教 菊地 功
担当司教 幸田 和生



2月27日現地時間未明に発生しました「チリ地震」について、以下の通りご案内申し上げます。

チリ中部の都市コンセプシオン沖で発生したM8.8の地震では、沿岸部で津波などによりこれまで800人が死亡したと伝えられています。

国際カリタスは2月28日、ハイチで活動中の国際カリタス緊急災害対応ディレクター、カリタスメキシコの緊急救援チーム、カリタスペルーの地震専門家を現地へ派遣しました。

また、国際カリタス本部に届けられた、2月28日付けカリタスチリのディレクターによるメッセージによると、現地では通信手段が麻痺する中、カリタスチリは政府や市民団体と協力して、支援のネットワーク構築に尽力しているということです。また、食糧の寄付や義援金の呼びかけも国内で始めました。倉庫や、配給に必要な場所などの提供も行い、緊急援助活動に貢献しています。

お寄せ頂いた募金は、この地震被害などに関する援助要請(国際カリタスのEmergency Appeal/EA)などに義援金として送金させていただく予定です。

募金受付口座は次のとおりです。


郵便振替番号:00170-5-95979
加入者名:カリタスジャパン
※通信欄に、「チリ地震」とご明記ください。




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