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カリタスジャパンニュース
連算発行番号 Caritas Japan News No.285



\sl284\slmult0 カリタスの平和構築活動 ?スリランカ?\b0

カリタスジャパン秘書 成井大介



仏教、イスラム教の指導者と共に。
右端は菊地司教

 今年もまた平和旬間がやってきました。世界では今も多くの場所で、様々なかたちの暴力によって生活を脅かされている人が非常にたくさんいます。ここでは、スリランカで長年続いた内戦を取り上げ、カリタススリランカの活動から平和について学びたいと思います。
 スリランカにおいてキリスト教は、非常にユニークな立場にあります。仏教、ヒンズー教、イスラム教が、それぞれシンハラ、タミル、ムーアという民族で信仰されているのに対し、キリスト教はどの民族にも少しずつ信徒を持っているのです。
カトリック教会はこうした状況を生かし、諸宗教、諸民族の間で中立の立場で発言し、政府とタミル人過激派の「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)の和平交渉に立ち会ったり、仏教とヒンズー教に和解を呼びかけてきました。街で民族間の衝突が起こると、仏教の高僧に呼びかけて共に現場に出かけて行き、仲裁に当たってきました。その結果、タミル人が大半を占める北部において、多くのNGOが検問を越えることを許可されない中、カリタススリランカは政府からもLTTEからも通行を認められ、自由に支援活動を続けることができました。2009年、残念ながら内戦は武力攻勢によって終結しました。この時、10万を超える人々が国内避難民となり、政府が設置した安全地域に押し寄せましたが、やはり、多くのNGOがこの地域に入ることを許可されない中、カリタススリランカはそこで支援活動を行いました。
 何年だったか忘れましたが、カリタスの会議の際当時カリタススリランカのディレクターをしていたダミアン神父と話をしていた時に、こんな言葉を聞きました。「津波がきっかけになって、諸民族が互いに協力する姿勢が生まれた」。わたしは希望を感じ、「うまくいくといい」と言ったところ、彼は笑いながら「失敗しても続けるよ」と答えました。案の定、会議が終わって彼が国へ帰ると、戦闘が再開しました。武力で幕を引いた内戦の後、民族間のしこりは長く続くでしょう。しかしカリタススリランカはこれからも諸民族、諸宗教の間に立って、和解を呼びかけます。カリタスジャパンも、スリランカにおける平和構築プロジェクトに、これまでも、これからも支援を続けていきます。
 平和というのは、問題が起こっているまっただ中で、どちらの側も尊重し、気が遠くなるほど長い年月をかけて、政府や地域など様々なレベルで共に歩み続けることを通して実現されるのではないかと思います。わたしたちもそれぞれの場で、それぞれの立場で、平和な社会目指して共に歩み続けることができますように願いつつ。



\sl284\slmult0 小さな島の非暴力平和運動 ?沖縄 伊江島から?\b0

援助活動推進部会委員 織田協子


 伊江島は沖縄本島北部の本部半島から北西9km、海洋博公園の向かいにある小さな離島。面積23km2周囲22.4kmの楕円形で、東部172mの岩山「タッチュー」を除いては平坦な地形のサンゴ礁に囲まれた美しい島です。しかし、この地形や位置が日米両軍にとって飛行場建設の適地となり、激戦地に、そして米軍基地のひとつとなってしまったのです。沖縄戦は一般住民を巻き込み、老若男女の動員、日本兵による住民虐殺、集団自決を起こしたという一般戦史に類をみない戦闘でしたが、伊江島の戦闘も同様で「沖縄戦の縮図」と言われ、島のあちらこちらに戦跡や慰霊塔があります。戦後も米軍は「銃剣とブルドーザー」によって島の67%の土地を強奪、飛行場・演習場にしました。土地を奪われた住民は陳情を繰り返し、沖縄本島を「乞食行進」して訴えて回り、「島ぐるみ」闘争が起こりました。復帰後も遺骨収集が実施される一方で、米軍の演習が実戦さながらに行われるなど、基地被害が続いています。運動によって縮小されたとはいえ、今なお35%は米軍用地で、主要道路も米軍が必要とする時はいつでも住民を閉め出し、基地の島として稼働するようになっているのです。
 伊江島でこの非暴力の抵抗運動、平和運動に生涯をささげた「沖縄のガンジー」故阿波根昌鴻(あはごんしょうこ)さんがつくった反戦平和資料館「命(ぬち)どう宝(たから)の家」には、この歴史と事実を生々しく語る資料が展示されています。「命(ぬち)どう宝(たから)」とは命こそ宝であるという沖縄のことば。沖縄戦という地獄を経験し、基地反対闘争を続けてきた阿波根さんが生涯かけて伝えたかったことです。「戦争中あまりにも命を粗末に考えていた。二度と戦争をおこさないためには、何よりも命を大事にすること。みんなが反対すれば戦争をやめさせられる」と。戦争と平和について考え学び合う場として「わびあいの里」も開設し、国内外を問わず多くの人々が訪れています。入口の外壁には、聖書の言葉『すべて剣を取る者は剣にて亡ぶ』に続けて『基地をもつ国は基地で亡び、核を持つ国は核で亡ぶ』と大きく書かれています。中には、米軍が訓練中に落とした模擬原子爆弾や薬莢(やっきょう)の山、落下傘、有刺鉄線、殺された幼子の衣服、収容された住民の心を支えたカンカラ三線(さんしん)、連帯支援の寄せ書き。入手困難であったカメラで撮った不発弾事故や運動の記録写真、ベトナム戦争中訓練に連れて来られたベトナム人青年兵士の写真なども所せましと並んでいます。「米軍と話すときの心得」は「必ず座ること。耳より上に手を上げない。

静かに話す。嘘偽りを言わない。道理を通して訴える。反米的にならず相手の幸福も大切にする。」このように非暴力の道を選んで陳情、抗議、座りこみによって運動を続け、1966年にはホークミサイル持ち来みを中止させたこともありました。「平和を創る実践こそ必要である!」資料館を引き継いでいる現館長 謝花悦子さんは訴え続けています。「基地のある限り、戦争は終っていないのです!」と。



\sl284\slmult0 小さな島の非暴力平和運動 ?沖縄 伊江島から?\b0

カリタスジャパン委員 川原克博


 「パパパパパー」「まままままー」隣で1歳の息子(丞)(たすく)が意味不明の言葉を発し、立ったり座ったりを繰り返しています。この数年色々なことがありました。結婚、子どもの誕生、仕事の変化、人生の節目がてんこ盛り。自分にとって大きな出来事だったのがカリタスジャパン委員会・国際デスク・援助部会委員を務めさせて頂いたこと。任期3年2期を終え、この8月で退任します。委員を務める間に起こった新潟県中越地震・スマトラ沖地震を始め、国内外で地震・災害が頻発した時期だったように思います。何かが、色んな意味で凝縮され、混沌とした時代を迎えているのかもしれません。

2006年視察/
インドの子どもたちのための寄宿舎にて

 世界では1年に6千万人が亡くなり、1億4千万人が産まれ、40年間で人口が2倍になったと言われています。貧しい国では飢餓や紛争により子どもが犠牲になり、教育を受けられず、大人になっても貧しさで出口の見えない何世代にも渡る貧困層が増え続けます。先進国では少子化が問題視され、如何に子どもを増やし未来の国を作り上げるかに頭を痛めます。反面多くの自殺者がいて「生きる」意味を失い、加速的に心を病んでいきます。様々な意味で負の連鎖が起きているこの世界、どうしたら素晴らしいものになるのでしょうか。
 司祭を目指し長崎から名古屋へ、その後アフリカへ旅立ち、世界の厳しさに叙階を諦めた私。「自分にできないこと」を盾に逃げ出したのです。それから数年、カリタスジャパンに携わり「私」にできることがあると気づかされました。「カリタス(アガペー)」の中で神に愛される私たち、その「愛」を他の誰かに与えること。世界に目を向け情報を得、「祈りの中に犠牲を捧げる」こと。日々の生活の中で「私の隣人を愛する」ことができれば、大きな愛は広がっていくということです。
 カリタスジャパンでは助けを必要とする国内外の方々に、カトリック教会という大きな組織の中で連動し援助を行っています。一信徒として、カリタスジャパンに目を向け犠牲を払うことで世界に向けて大きな助けができることを理解すると共に、日常生活の中で「カリタス(神の愛)」を見つめ「隣で苦しむ人」に手を差し伸べ、与えられた喜びを分かち合える信徒でありたいと思います。

2006年視察/
パプアニューギニア水道施設開設式典

隣で微笑む丞を見ていると、幸せな未来を作る私たちの義務は大きく、息子もそんな時代を担える強さと優しさを持つ人間に育てなければと決意を新たにします。丞、神様からの預かり物の君だけど、名前の通り人を支えられる、「カリタス」のある男になって欲しい。共に成長しよう。カリタスジャパンに感謝。




 

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