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カリタスジャパンニュース
連算発行番号 Caritas Japan News No.255


パキスタン視察報告  

 カリタスジャパン事務局は成井大介神父(援助活動推進部会秘書)とともに、昨年12月11日から16日まで(現地滞在4日間)の日程でパキスタンを訪問いたしました。訪問の主な目的の一つは、プロジェクトの視察であり、これまでに皆様からいただいた援助金が、当初の計画通りに現地で使われたのか、そしてこのプロジェクトが実際に人々を少しでも豊かにしたのかを確認することでした。紙面が限られますが、現場で私たちが聞いたプロジェクト援助先の方々の声をなるべくそのままお伝えしたいと思います。


集まってくれた難民コミュニティの男性集まってくれた難民コミュニティの男性


難民キャンプの母と子
難民キャンプの母と子


難民キャンプの子供たち
難民キャンプの子供たち
 今回私たちが重点的に視察した地域は、ラホールという、パキスタンの首都イスラマバードより南方300キロに位置する、人口がカラチに次いで2番目に大きい商業都市です。このラホールには、10年以上も前からアフガニスタンの戦火を逃れた数多くの「潜在難民」が住んでいます。「潜在難民」とは、難民認定を受けた難民と異なり、あえて難民と認定されるのを避けてパキスタンに潜んでいる人々です。こうした人々がいる背景には、アフガニスタンの治安が改善されない一方で、パキスタンが自国にも貧困問題を抱えており、難民を支える財源も無く、ほぼ強制的に難民を退去させる政策に転じたことがあります。「潜在難民」の人数は把握されていません。彼らは自国(アフガニスタン)でも国際法上でも全く人権保護を受けていない、まさに取り残された人々です。
 こうした「潜在難民」コミュニティを対象に、カリタスジャパンは2002年に風疹ワクチン接種プパキスタン視察報告集まってくれた難民コミュニティの男性プロジェクトを通して、2003年には職業・学業支援プロジェクトを通して支援しました。
 風疹ワクチン接種プロジェクトを実施したコミュニティは、ラホール中心市街から車で3時間ほどかかる、比較的に経済的に恵まれている地域にあり、ほとんどの世帯がテントではなく家屋に住んでいました。コミュニティの長老であるウラー氏に、ワクチン接種プロジェクトが生活に与えた影響を尋ねたところ、「プロジェクトが実施された当時、コミュニティには350家族がおり、全員がワクチンを受けた。ビタミンの供給もあり、他の地域に比べて風疹の発病はかなり押さえられ、大変感謝している。プロジェクトを通して、コミュニティの結束も高まった。当初いたコミュニティメンバーの半数以上の比較的安全な地域の出身者は帰還したが、彼らとの連絡網は途絶えておらず、貴重な情報源となっている。」とのことでした。何故アフガニスタンに帰らないのか尋ねたところ、身の危険、家や土地が奪われたために生活の基盤が無い、職が無い、現職(皮製品、レンガの製造等)に就く時の斡旋料が非常に高く、その時の借金がなかなか返せない等の理由で、帰りたくても帰れないという答えが返ってきました。彼らが生活する上で問題点として真っ先にあげたものは、子供の教育と職業訓練の場が無いことであり、カリタスジャパンが支援した職業・学業支援プロジェクトが大変有効であったこと、そしてその再開を望む声があがりました。 こうした比較的恵まれた「潜在難民」がいる一方で、典型的な「潜在難民」の話を聞くべきである、との現地カリタスの勧めに応じて、私たちはラホール郊外の川沿いの、500世帯が住むゴミに埋もれたテントの密集地を訪れました。コミュニティの長老はそこでの暮らしぶりについて、次のように語りました。「布団ケース難民キャンプの母と子より一回り大きい袋いっぱいにゴミ(特に金になるビンやカンを中心に)かき集めて、それを換金する。いっぱいにするのに2、3週間かかり、それを売って3ドル儲ける。ごみ集めは男性の仕事、女性と子供はそれを仕分ける。テントは比較的暖かいが、寒くなれば鍋に燃やす物を入れ、外で燃やして炭になったものを家の中に持ち込み暖をとる。水はここには井戸が一つしか無く、ほとんどキャンプの外にくみに行く。皆このコミュニティに来て10年から12年たつ。最後は帰りたいが、今はまだここの方がいい。」 このように、日々生きてゆくのに大変な状況ですが、職業・学業支援プロジェクトを再開してほしいという声が聞かれました。子供たちは裸足で、シャワーを浴びることも無く、ごみの仕分けをして日々を過ごします。写真を撮ろうとすると元気な顔を見せてくれます。子供の時は元気に過ごせるのかもしれませんが、彼らが成長した時のことを思うと、このままでいいはずがないとの思いに捕われます。 今後もカリタスジャパンは、皆様に現地の声をお伝えするために、視察を実施し報告させていただきます。
   
(報告:事務局 稲江佐和子)


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